例えば、毎日カーフレイズ(ふくらはぎの運動)をガンガンやっても、トゥシューズを履いてふらつかずに立てるかというと、まず無理な話だ。逆に、スラリとしたふくらはぎのダンサーが、きれいにポイントで立てていたりする。
その運動に必要なだけの筋力でできるようトレーニングされているということだ。
バレエやダンス、アーティスティック系のスポーツなどでは、身体が軽いほうが有利であることが多い。だから、筋肉の量=筋力は必要なだけあれば良いのであって、必要以上にあると、身体を重くし、パフォーマンスが悪くなってしまう。
必要な部分に、必要な筋力を、必要なだけ。
そのためには、数多く練習をすることが一番である。うまくできないからと言って、ダンベルやチューブを買ってきて筋力トレーニングをやるより、実際にその動きを何度もやることの方がはるかに効果的なのだ。それは、筋力を鍛えると共に、運動神経の働きを熟練させる働きがあるからだ。
ただし、すでに技術的には熟練しているものの、筋力が足りないという場合は別。補助的に筋力トレーニングを取り入れると、グンと上達する場合もある。
何かができないと言う時、短絡的に筋力が足りないと考えず、柔軟性や技術的なことを含めて総合的に分析してみる必要があるのだ。
~ つづく ~
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