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2016/03/23

柔軟性について考えよう chapter 3



Chapter 3 筋肉の可動域を大きくするには?

筋肉の可動域を大きくしたい時に行う基本的なものといえばストレッチですね。
特に最も多く行われているのは「スタティック・ストレッチ(Static stretch 静的ストレッチ)」です。

筋肉は急速に伸ばされると、「やばい!切れるっ」と察知してギュッと力が入り、それ以上伸びないようにさせます。 が、しかし、ゆ~っくり伸ばされるとジワジワっと伸びていきます。 その性質を利用したのがスタティック・ストレッチです。

具体的には、筋肉を30秒以上伸ばし続けるだけなんですけど、筋肉の場所によって効率よく伸ばすためのフォームがあって、うまくやらないときちんと伸びませんし、全身くまなくやろうと思ったら30分以上かかっちゃうので面倒ではあります。
あまり技術はいらないんですが、どの筋肉を伸ばしているのかを感じることが重要です。きちんと筋肉を伸ばせていれば、伸ばしている筋肉周囲にあのピリピリがあるはずです。ただ、30秒以上その痛みに耐えなくてはならないということでもあります。

面倒だし、退屈だし、痛いし、すぐに効果が出ないし…。
柔軟性を高めようと思ったら、長期間の苦行に耐えなくてはならないんですね。
そこを焦って、せっかちに短期間で柔らかくなろうなんて欲をかくとケガをしやすくなります。
すなわち、筋肉が伸ばされるということは、それに伴って筋肉に付随する血管や神経や筋膜などの組織も伸ばされるということで、筋肉の伸びについて行けず、それらの組織が壊れてしまうケースは非常によくあるのです。だ・か・ら、焦らず時間をかける必要があるのです。

それでもやっぱり、ケガをしない範囲でできるだけ早く効果を出したいですよね。

次回はスタティック・ストレッチの効果を上げる方法を考えていきたいと思います。

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