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2016/03/30

柔軟性について考えよう chapter 4



Chapter 4 スタティック・ストレッチの効果を上げるには?

前項の通り、スタティック・ストレッチには効果的に筋肉を伸ばすためのフォームがあります。最も筋肉が伸びる型ということです。

一つの関節をまたぐ筋肉の場合、そのフォームは難しいことはありません。例えばヒラメ筋(ふくらはぎの下の方にある筋肉)がまたぐのは足関節だけですので、足関節を曲げさえすれば伸びます。
これが2つ以上の関節をまたぐ筋肉となると、そう簡単ではありません。例えばヒラメ筋と同じく足関節をまたぐ腓腹筋(ふくらはぎの上の方の筋肉)は膝関節もまたいでいるので、足関節を曲げるだけでは伸びは不十分で、同時に膝関節を伸ばしていないと最大の伸展は得られません。

ストレッチを行う順番も重要です。
上の例では、膝関節を伸ばし、足関節を曲げれば腓腹筋もヒラメ筋も同時に伸びることになりますが、ヒラメ筋の柔軟性が充分でない場合、腓腹筋は充分にストレッチされないことになってしまいます。
その場合は、膝を曲げて足関節を屈曲するヒラメ筋のストレッチを充分にやってから膝を伸ばし腓腹筋をストレッチしたほうがどちらにも効果的です。(人によっては逆の場合もあります)
複数の筋肉を同時に伸ばそうとするよりも、ひとつひとつストレッチしていった方が伸ばすのが楽なので、それも考慮してストレッチの順番を考えた方が良いでしょう。

基本的には上のような映像や、市販されている本に書かれているようなフォームで、そのような順番でやればOKです。上の映像の人のようなレベルで良いのであれば………
バレエダンサーや、さらには新体操選手のような一般的なレベルをはるかに超えた柔軟性を求めるなら、ひとつひとつのストレッチの方法をさらに分解して、細かくやっていく必要があるのです。

次回は、さらに柔軟性を向上させるオプションを考えていきます。

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