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2016/04/06

柔軟性について考えよう chapter 5



Chapter 5 スタティック・ストレッチの効果を上げるオプション

ストレッチやトレーニングは過酷な環境に身体を適応させるための手段です。
最近では、人間の体について科学的な研究が進み、適応を早める(ストレッチやトレーニングの効果を高める)方法が、様々考えられています。

その多くは体内の固有受容器の働きを利用したものです。
--- 柔軟性に深く関わる固有受容器は筋紡錘と腱紡錘です。筋肉にある固有受容器の筋紡錘は筋肉が急激に伸ばされるのを察知すると、電気信号を発して筋肉を収縮させます。逆に腱にある腱紡錘は急激に伸ばされると緩み、ゆっくり伸ばされると収縮します。本来は運動によって壊れてしまうのを防ぐ働きです。 ---

具体的な例としては
・筋肉にグッと力を入れてフッと力を抜くと同時にギューっと伸ばす。
・伸ばしたい筋肉と拮抗する(反対の動きをする)筋肉に力を入れながら伸ばす。
・反動をつけて伸ばすバリスティック・ストレッチとスタティック・ストレッチを交互に行う。
・マッサージしながら伸ばす。その一つの方法として、ストレッチポールや大小のボールをコロコロしながら伸ばす。

他にも、ブラシでこすりながらとか、暖めながらとか、いろんな事が考案されています。
実際の効果よりも気分的なものかなと思われるものも多いのですが、薬のプラシーボ効果みたいなもので、上手に持っていけば効果は期待できます。そうです、どんな方法でも信じて行うほうが効果的であることは間違いありません。

ただ、これらはあくまでも行き詰まった時のオプションとして取り入れるもので、基本はスタティック・ストレッチを頑張ることであることを忘れずに。

いやいや頑張れって言うけど、いったいどうやって頑張れって言うの? それは次回

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