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2016/08/26

盗むなら根こそぎ盗め!



優勝はロシアチームでした。さすがに基礎がしっかりしているなぁという印象でした。
バレエでも体操でも、ロシアは基礎をみっちりとやることで有名ですが、それは新体操でも同じのようで、その土台があるからこそ大逆転が可能だったのではないでしょうか。
リオデジャネイロ・オリンピックの他の競技では日本の選手の逆転勝利がたくさんありましたが、苦境に陥っても揺るがない基礎的な身体能力があればこそ、自信と諦めない気持ちを生んだのでしょう。

しかしながら新体操の日本チームは、そもそも個人の能力の高い選手を選んでいるので基礎的なことは身についているかのようですが、どうもオタオタしているように見えます。個人の能力に頼っていて、1から刷り込んでいった基礎が少なく、その習熟度も各自バラバラなんだと思います。それはロシアを除く各国に見られました。
要するに「基礎を身に着けていくための、誰もが重要性を理解し、共通に認識され、どこへ行ってもやっている同じ練習要素」というものがないんでしょう。ロシアの真似をしてやっているところもあるかも知れませんが、本質を理解したうえで盗まなければ表面的に終わってしまいます(これが多い!)
そこから伸びていくのは、もともとほっといても伸びる才能のある子だけで、磨けば輝くダイヤの原石は見逃してしまうのです。そう、そこそこの一流と大量の三流を作るだけなのです。
じっくり1から基礎を刷り込んでいけば超一流を頂点としたピラミッド型の選手層ができるはずです。

トップから何かを盗みたければ、本質を理解するところから頑張ってみましょう。

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