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2023/11/20

プロのコーチも学ぶ「引き出しの多さ」

「読売ジャイアンツのコーチがコーチング理論を学ぶ」

ジャイアンツの2軍のコーチたちが、欧米でコーチングに取り入れられている理論を学んだという記事が読売新聞に載っていました。
「トップアスリートは同じ動きを繰り返す再現能力ではなく、引き出しが多いことが分かってきた」ということを学んだそうです。

人間は約206個の骨を約640個の筋肉で動かしています。しかもほとんどの関節はけっこうゆるくて、一方向にしか動かないわけではありません。
ロボットのようにいくつかの部品をいくつかのポンプで、常に同じ方向に動かしているのとはわけが違います。
どういうことかというと、人間はロボットのように同じ動きを繰り返すことはできないということです。

ただし、外見上同じように見える動きをすることはできます。そして、その動きによってもたらされる結果、例えばストライクゾーンにボールを投げるというようなことはできます。
それは、あらゆる身体の状態による影響や、気温、風、地面や床の状態、使われている道具の状態などの外部の環境による影響を受けながらも、同じような結果を再現することが可能ということです。

これは、以前からここで何度も書いてきた「全身の運動の統合能力」であり、「ごく短時間で微細な修正をする能力」のことなんです。



想像すれば分かるように、いつも同じところにクラブを投げることは不可能です。それでもきちんとキャッチできるのは、投げた後に、ものすごい量の修正をものすごいスピードでやっているからなんです。しかも無意識で適切な動きを選択しながら。
それが引き出しが多いということで、練習で向上させることができる能力なんです。

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