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2014/01/16

見て盗め その3



(※映像は本文の内容とあまり関係ありません)


自分がやっていることをイメージするときには、主観的なイメージ客観的なイメージがあると、別の機会に書いたことがあります。 まさに自分の身体各部の動きの感覚や見ている景色をイメージするのが主観的なもので、自分が観客席にいて自分の演技を見ているようにイメージするのが客観的なものです。
人に見せて採点してもらうとか、感動させようという目的でやっているのであれば、当然、客観的なイメージが正確にできる必要があります

残念ながら、この能力にはだいぶ個人差があるように感じます。
端から見たら全然ダメなのに、本人はかなりイケてるつもりの人がいたり、けっこういい感じなのに、自分では納得しない人がいたり。
これは自分の頭の中の客観的なイメージと、実際に自分がやっていることの間にギャップがあるということです。
そうなると練習の方向は間違った方へ向いてしまいますし、他の人からのアドバイスもチンプンカンプンになってしまいます。 例えば、他人から見たら象の足踏みにしか見えないのに、自分ではまるでチョウチョのように軽やかに舞っているつもりだとしたら、「もっと軽やかに」なんていうアドバイスは、右から左へと流れて終わりでしょう。そのうえ、もっと高度なことをやりたがるというような、最も困ったことになってしまうのです。

このギャップは、言い換えると、理想と現実の差が分からないということです。
上手な人の演技を見ても「たぶん自分もあんな感じなんだろうなぁ」と思っちゃうんですから、見て盗むなんてあり得ない話になってしまいます。

自分がやっていることの客観的なイメージと、実際に行っていることのギャップをなくしていく事こそ、見る力の土台になっていきます。
ですからまずは、アドバイス等を謙虚に聞き、そのまま受け入れる
目を背けずにビデオや写真を良~く見る
それらと自分の持っている客観イメージを何度もすりあわせ、一致させるように努力すること
イメージを言葉にすること
そういった経験の繰り返しにより、見る力は向上するのです。努力次第で、先天的に見る能力に優れた人を凌ぐこともできるかもしれません。


さて、上の動画で行われているいくつものダンス的要素。
あなたの行っていることと、どこがどう違いますか?
参考にして自分の技術を向上させるには、どんな練習が必要ですか?

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