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2014/04/08

「軸」についての考察 その3



体操の平均台は、幅10cmの台の上で演技します。
普通の感覚では、その上を歩くだけでもフラフラして危ないと感じると思います。そこで跳んだり回ったり、あらゆる動作をするわけですから、すごいですよね。

落ちないで演技するためには、どうしたらいいのでしょう?

それは単純なことで、身体の重心を常に平均台の上に保つことです。

単純だけど、動きながらそれをやるのは非常に難しいということは想像できると思います。
では、それを可能にするためには、どのような能力が必要なのでしょうか?

一番重要と思われるのは、筋力や柔軟性ではなく、重心のずれを素早く察知する知覚神経です。
重心が左右どちらかに5cmずれたら台の上から外れてしまいますので、落ちないようにするためには、重心がそこまでずれる前に察知し、もとに戻すようにしなければなりません。さらに、安定した演技のためには「右にずれそうだな」くらいのレベルで手を打たなければならないのです。

そんな繊細な知覚神経、高精度なセンサーがあれば、つま先で立ってもスッと安定した姿勢を保てるはずです。

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