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2014/04/17
「軸」についての考察 その4
人が両足を揃えて、足の裏をしっかりと平らな地面につけて立つ場合(「気をつけっ」の姿勢)、縦横足のサイズ分の土台の上に立っているということになります。
赤ちゃんだったら10cm☓10cmくらいしかないでしょうから、立つのに苦労するのも納得ですね。しかし、何らかの障害などがなければ、赤ちゃんだってすぐに、ふらつきもせず、まっすぐ立っていられるようになります。
そうして立っている時、バランス補正は、ほとんどふくらはぎから下の部分で出来てしまいます。
そのメカニズムをごく簡略に表すと
ⅰ 足の裏や足首あたりの姿勢やバランスに関わる知覚神経がバランスのくずれを察知
ⅱ その情報は脊髄に到達
ⅲ 経験によりプログラムされているバランスを取り戻すために必要な筋肉の動作を選択
ⅳ ふくらはぎ周辺の筋肉にその動作をするように指令を出す
ⅴ 筋肉が反応し、姿勢が保たれる
こうして書くとダラダラと長くなりますが、身体の中では以上のことが瞬時に行われます。それを反射と言います。前回書いた高精度なセンサーと、反応のプログラムが一体となったものと言えるでしょう。
立っている時、姿勢を維持するための反射は絶えず起こっているのです。
しかし、踵を高く上げてきれいに爪先で立とうとすると、ふくらはぎの強力な筋力も、足関節の頑丈なテコも、姿勢を維持するために使うことが限られてしまいます。
そうなると、膝より上の部分も含めて、全身で反射を行わなければならなくなります。
と言っても、そんなことをやったことがなければ、立ち上がったばかりの赤ちゃん同様、効率のいい反射はプログラムされていませんから、フラフラしてしまうのです。
これが、初歩段階での「軸ができていない」なのです。
これを克服するためにはたくさん練習するしかないのですが、頭も身体もフルに使った真剣な練習をすることにより、量を質で補うことができるでしょう。
それにしても、経験が長く、ポアントで上手に立てる人でも「軸ができていない」と指摘されていることがありますね。 それはどういうことなんでしょう?
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