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2015/09/13

下手じゃなくなるには vol.2



どうやって癖が出来上がるのかを考えてみましょう。

例えば、1番で立ち右脚を横へグランバットマン(右脚をまっすぐに伸ばしたまま真横に上げる)の時、脳からその動きをするための指令信号が出て、その指令を受けた筋肉が収縮することで右脚が上がり始めます。
その時、どの筋肉をどう使うように司令が出ているのか。あまり訓練していない人は、そこに大きな違いが出てきます。
ある人は大腿直筋を主に使い、その割合は70%。またある人は大腿直筋と縫工筋が40%ずつ。別の人は大腿筋膜張筋が45%。
外見上同じように動いているのに、使っている筋肉は人それぞれです。

おそらく、椅子に座って曲げている膝を伸ばすという動作では、上記のような違いは出てこないと思います。立って脚を横に上げるという動作が、意外と複雑な動作だから個性が出るんです。
その動作をするためには、軸足で立っていられるようにバランスをとる必要があり、膝をピーンと伸ばしている必要もあり、脚をターンアウトする必要もあるから、ただ脚を上げることだけやればいいってわけにはいかないからなのです。

色々な筋肉が作用し、色々な関節が連動して動く時、どうしても自分の得意な、あるいは楽な組み合わせをしようとしてしまいます。どこかに痛みがあったり、柔軟性に問題があったりすれば顕著に現れますし、筋力の偏りや、骨格的なバランスも大きく影響すると思われます。
そして、そういう“自分なりの”動きを繰り返しているうちに、その神経の働きが定着してしまって癖になるのです。



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