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2016/03/10

柔軟性について考えよう chapter 1



柔軟性というと、広い意味では「どれだけスムーズに動くか」とか「柔らかい物のような動きができるか」ということも含まれますが、一般的には「身体各部がどこからどこまで動かせるか」という意味で使われていると思います。分類すれば、前者は「可動性」「巧緻性」、後者は「可動域」ということになります。

ここでは、一般的な柔軟性=可動域の大きさについて、数回に分けて考えていきたいと思います。


chapter 1 柔軟性を制限するものは何か?

対象的な関節を例に上げます。

膝関節
一つの座標方向にしか動かず、動く範囲も人によって大きな違いはありません。
屈曲(膝を曲げる)は下腿と大腿の後面が合わさるところまでは動かせるのが普通です。これは動く物同志がぶつかって止まるのですから、あまり柔軟性には関係ありません。
伸展(膝を伸ばす)は横から見て脚がまっすぐになるところで止まるのが普通です。また、横方向には殆ど動きません。この場合、膝の横、中にある強力な靭帯や、関節を包む丈夫な関節包が動きをしっかり制限しています。

肩関節
三次元+ねじり であらゆる方向にあらゆる角度で動くことができ、人によって可動域に大きな違いがあります。
肩関節(肩甲骨と上腕骨の間の関節)だけを見た場合、動きを制限しているのは筋肉だけです。ただ、あらゆる方向に動かせる関節だけに、その筋肉の数はたくさんあります。

可動域を制限するのは、上の例で示した靭帯、関節包の場合と筋肉の場合があるのです。
それは人体各部のそれぞれの箇所の必要性に応じて作られています。膝が肩のようにフニャフニャだったり、肩が膝のように一つの方向にしか動かなかったら、ちょっと不自由ですもんね。

次回は、靭帯や筋肉はなぜ可動域を制限するのか?を考えたいと思います。

2 件のコメント:

  1. 例えば、膝が伸びるには?足が太くならないトレーニングを教えて下さい。

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  2. 例えば、膝が伸びるには?足が太くならないトレーニングを教えて下さい。

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