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2016/06/27

身体のゆがみについて Chapter 2 ゆがみはどのように発生し、進行するのか



(映像と本文の内容は、あまり関係ありません)

chapter 2 ゆがみはどのように発生し、進行するのか

ざっと並べてみると以下のとおりです。
1.身体の偏った使い方、癖、姿勢の不正など

2.一部の筋の硬直化、あるいは柔軟性の偏り、筋力の偏り

3.その筋に動かされる骨の位置の変化、関節の不正な動き

4.痛み、炎症。他の部位への影響

5.………

お地蔵さんのように動かずにじっとしていれば、ゆがみなんかは生じることはないんですが、そうはいきませんね。 左右むらなく均等に動いていればなんとか大丈夫なんでしょうけれども、利き腕とか利き足というのがあって、ある程度偏った使い方をするのは避けられません。
それでも、普通の生活では身体がゆがむようなことは起こりません。
なぜなら、身体には復元力というものが備わっていますから。

ところが、1.のように、例えばいつも左の肘置きにもたれるように座って仕事をしているとか、重い荷物をいつも右肩に担ぐなどを長い期間続けていると2.のようになってしまいます。
骨の位置は骨を支える筋や腱、靭帯などによって決まります。ですから、変な格好していたからといって1.からいきなり3.ということはありません。

3.~4.の例としては、サッカー選手によくあることですが、大腿の前側の筋力が後ろ側に比べて強すぎることによって膝や股関節に故障を起こしたり、どちらかの筋を痛めたりします。鍛えた筋を100%働かせるためにも、拮抗する筋は同程度に鍛える必要があります。
また、一般的に柔軟性というと大腿の後ろ側を思い浮かべる人が多いらしく、前屈ばかり一生懸命やって、大腿の前側をほったらかしにしていると、どこかを痛めるリスクがありますし、柔軟性もある程度までで止まってしまいます。

さて、ところで、1試合に100球も全力投球をする野球のピッチャーとか、毎日何百回もクラブを振るゴルフ選手が極端に身体がゆがんでいるという話は聞いたことありませんよね。
意外と全身を使った動きの場合、一方しかやっていなくても全身の左右差は出にくいようです。
脚を高く上げてキープみたいな部分的な動きでは左右差は顕著に出ます。また、体幹に近い部分のアンバランスはゆがみが生じやすく、他に影響しやすいので注意したいですね。

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