身体の使い方を最低単位、単一の筋肉から考えてみましょう。
動物の運動のほとんどは筋肉が収縮することによって起こります。そして、筋肉の収縮は運動神経の電気信号によって起こります。
この電気信号が、ONとOFFしかなかったら、それこそロボットダンスしかできないでしょうね。100%のONと0%のOFFの間で無段階に出力が調整できないと、しなやかで表情豊かな動きは出来ません。
重いものを持ったまま手の指をゆっくり伸ばすことはスムーズに出来るのに、体育座りからゆっくりと上半身を後ろに倒す時には、腹筋がプルプル震えたり、ガクガクとした動きになったります。力が入った状態で筋肉を伸ばす動きというのは、筋肉にとっては難しい動きなんですが、それが指は上手にできて、腹は下手ということなんですね。
その違いはどういうことかというと………、イメージとしては
「指には運動神経が細かく、たくさん張り巡らされていて、腹筋を動かす運動神経は太いのが数本だけ」
ということなんです。
運動神経が細かくたくさんあれば、数本の運動神経にだけ電気信号を通してゆっくりちょっとだけ動かすとか、全部に信号を通して全力で動かすなどと調整が自由自在になるわけです。
それで、運動神経の調整力の発達を促すために、幼少期の様々な、活発な運動体験が必要と言われているんです。
え?もう遅いって?
そんなことありません。子供の発達速度には遠く及びませんが、大人になったって真剣に取り組むことで運動神経は発達しますよ。
0 件のコメント:
コメントを投稿