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2017/06/10

身体の「使い方」を考えよう chapter.1



氷上でのダンスと陸上でのダンスとではいくつかの大きな違いがあります。
フィギュアスケートでは
  • スケートシューズを履いているので絶対につま先を伸ばせません。つま先の美しさが問われることはないんです。
  • シューズのブレードの使い方によっては軸足の膝を伸ばすことが出来ません。ポーズをキメて滑走する時も、軸足の膝は曲がっていることが多いのです。
  • ほとんどの時間、足は進行方向に対してまっすぐに向いています。足を上げたときにもターンアウトをうるさく言われることはありません。
陸上でのダンスの経験者であれば、ここまででもかなり違うと感じるはずです。
さらに
  • 重心が常にブレードの上に垂直に乗っていなくてはなりません。軸足の上に重心がなければ、あっという間に転んでしまうのです。それによって、運動の方法、筋肉の使い方が全然違ってきます。身体の「使い方」からすると別世界と言ってもいいでしょう。
フィギュアスケート選手が陸上のものに転向するという話をほとんど聞かないのは、それらの要因があるのかもしれませんね。

このように、環境や条件によって求められる身体の「使い方」は全然違います。シンクロナイズド・スイミングなんていったらもっと違ってくるのです。
今回は氷上、水中などの特殊な条件は参考程度にしておこうと思いますが、主に地面の上でのダンスやアーティスティック系スポーツの身体の「使い方」を、数回に分けて考えていきたいと思います。

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