今回は筋持久力です。
全身の持久力は、肺や心臓や血液を中心とした酸素供給能力、筋のエネルギー貯蔵能力と代謝能力、筋や肝臓によるエネルギー再生能力が関係しています。
そのうちの筋持久力は、細胞のミトコンドリアの能力だったり、グリコーゲンの保持能力だったり、そのようなとっても難しいことが決定づけています。
それらの能力はもちろんトレーニングによって向上しますが、筋がもともと持っている性質というものがあります。
よく言われている分かりやすい分類は赤筋と白筋です。
赤筋は持久力に優れ、白筋は瞬発力に優れていると言われています。大洋を広く遊泳するマグロは赤身、敵から逃れるために素早く泳ぐ必要のあるアジは白身と言えば分かりやすいでしょうか。
最近はその中間の筋もあると言われています。
人の筋持久力の才能はこの赤白ピンクの割合によって決まるということです。
ただし、身体を切って開いて薬剤を使って調べない限り赤筋と白筋の割合なんか分かりませんので、どういう割合が理想かなんてことは言えません。
筋持久力はどれだけあっても困ることはありません。瞬発力だってどれだけあってもいいんです。が、持久力が優れている場合、瞬発力に欠ける傾向があります。その逆も然りです。おそらく赤筋と白筋の割合に由来するのでしょう。
トレーニングによって白筋に持久力をつけさせることは可能だし、赤筋に瞬発力をつけさせることも可能です。ただ、本来の得意とする能力とは違うことをやらせるわけですから、筋が大きくなりすぎる恐れがあります。何度も言うように、大きすぎる筋は体重を重くしてしまいます。
結論として、ダンサーや新体操選手などの才能として筋持久力は、長時間続けられるとか、極短時間で完全燃焼できるとかではなく、数分の間激しい運動を継続することに優れている性質であることということになります。
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