今回は、肺、心臓、血管を中心とした呼吸循環器系の内蔵についてです。
人は生きているだけで酸素を必要としています。激しい運動の時にはよりたくさんの酸素を身体の隅々にまで取り込む必要があり、運動後の回復期にも、通常より多くの酸素が必要です。
だから、ダンスや新体操などに限らず、何をやるにも酸素を身体に取り込む能力は高いほど良いのです。
これは「最大酸素摂取量」という数値で表すことができます。ただし、計測には大掛かりな装置を必要とするので、普通はなかなか測ることはできません。
感覚としては、激しめの運動でもなかなか疲れないとか、全力疾走のあとすぐに回復するとか、持久力や回復力で現れるものです。
最大酸素摂取量はトレーニングによって高めることができます。
ただ、やはり生まれつき肺の容積が大きいとか、心臓が強いとか、血管やリンパの流れがいいとか、酸素を取り込み全身に巡らすための臓器の差は、トレーニングによって埋められないようです。
ここで問題は肺の大きさです。
肺が大きくなるには、胸郭(肋骨で囲まれた胴体部分)が大きくなければなりません。
バレエ(特に女性)では、上半身が薄いほうがきれいという価値観もあるようですので、あまり肺が大きくて胸郭が大きいのは歓迎されないかも知れません。
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